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日舞、歌の共演、武道で親睦
マンチェスターで、日英文化交流会・2004


 「日英文化交流会・2004」(主催・NPO地球文化交流会、後援・在英国日本大使館)が10月2日、イギリス・マンチェスターのサグデン・スポーツセンターで開かれ、日本からのツアー参加者25人とともに、地元市民が参加、日本舞踊や歌、美剣体道の演武などを通じて交流しました。
 式典はまず、NPO地球文化交流会の坂本恒男理事代理が、「今交流会は、海外での文化交流会としては、イタリア、中国、ミャンマーに続いて行われるもの。日本の文化とイギリスの文化交流がますます深まるよう祈念します」と挨拶。
 続いて、当会会員で着物姿の阪川敦子さんが、しとやかな身のこなしで、日本舞踊『祇園の夜桜』を艶やかに舞いました。
 また、平安時代に日本で初めて女性による踊って歌う芸能として生まれその後歴史から消えていたという「白拍子」を西山ちはるさんが演じました。西山さんの師匠が古い文献を元に復活させたもので、烏帽子をかぶり、表と裏に太陽と月を描いた扇子を持つ。天に向けて扇子を畳んだ状態は神様とのアンテナを表すという。

各民族が手を携えるその日まで

地球文化交流会理事長 河野 喜一

 世界中に國家と民族がある。
 自國の利益を求める政治が罷り通っている。
 吹きまくる政治の風に流されまいとする民族の血流が其の血を犠牲にするかの様に戦争を惹き起す現代世相である。
 遠く英國へ旅をしてNPO地球文化交流会をマンチェスター市で開催した。
 僅か百名程の参加者の中で開く交流会が如何ほどの成果を挙げるものか?
 ところが 私達地球文化交流会は其の發足を「祭祀民族日本國民」の立場に置くので 天に日月あって普く地上に其の光を及ぼすが如く 一点の祭祀が地球文化の眞底から全世界に及ぶことを知っている。
 英國マンチェスター市が其の広大な草原と丘陵を緑に染めて私達を迎へてくれた。
 千五百年昔の古城が地球新生の希ひを迎へて下さった。
 ロンドン市は街も空も微笑み 私達を待っていてくれた。
 今回の交流会から流れる心の音楽は北極のオーロラを更なる美はしさに彩ることであろう。
 そして平成十七年の地球文化交流会を美はしの國へ導いて下さることでありましょう。
 世界の民族が其の手を携へ合う其の日まで此の道を歩み続けようと私の心の友垣に此のメッセージを送る。

2004年10月10日記

 西山さんは、「神様をお呼びして舞を舞う、それが白拍子」と解説。白の羽織と赤い袴の姿で、『乱舞 鬢多々良』を、朗々とした歌声と共に舞いあげました。
 「日英 歌の共演」では、まず日本側から、河野容雄さんのギターをバックに、清水ミドリさんが、スコットランドに伝わる新年の歌『Auld Lang Syne』とビートルズの『Here There And Everywhere』、そして『月の砂漠』の3曲を披露。伸びやかで透き通る歌声で会場を魅了しました。ほたるの光の原曲となったこの『Auld Lang syne』は、清水さんがアレンジ、「これから新しい旅に出て、たくさんの人に出会う」といった内容の詞を付けた。また、ビートルズの歌は、日英の参加者ともお馴染みの曲と合って、会場からの手拍子に盛り上がりました。
 また、地元からはマーク・コリンさんが登壇、甘いギターの音色と共に落ち着いた歌声を披露しました。

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