『古事記〜眞伝への文』刊行記念 「第二回 古事記特別講演会」開かれる

長野・須坂市にて

  よく晴れた4月29日(日)午後、長野県須坂市で第二回古事記特別講演会〜日本の心と魂 お話会〜が開催されました。会場となったNPO地球文化交流会会員の経営する酒井商會(代表:酒井志郎様)には、ゴールデンウィーク中にもかかわらず、地元の有権者ら約30名が集まりました。
  まず挨拶に立った酒井志郎さんは、「古事記というと日本古来の書物ということは知っているが、実際、いままで学ぶ機会はなかった。日本人として、これらの未来の子供達のためにも、今日この機会を通じてしっかり勉強してゆきたいと思います」と述べられました。
 
  第一部 古事記特別講演会ではまず、講師の河野喜一理事長が、「Newton」という科学雑誌の記事を取り上げ、「現代科学が立証するビックバーンの謎を解くカギは、古事記に書かれている」と説明しました。
  その後、現代社会で大きな問題となっている「食生活の崩壊」、「自然破壊」 など身近な問題を取り上げて、ではなぜそうなったのか、これからどうすればよいのかをわかりやすく説明しました。
 
●日本人であることの意味と誇り

  古事記は日本人が書いた書物。だから、その本当の意味を理解できるのは我々日本人のはず。それが民族の血というもの。私たちはこのことをよく理解し、後世に伝えるべき義務と責任がある。

●日本人よ、五穀を食べよ!

  文化が発達し便利になり、日本人は諸外国から輸入されたものを食べるようになった。しかし、元来日本人は、米・麦・粟・稗・大豆という五穀を中心とした食生活を長い間してきた。肉や外国で作られたものを食べるようになったことで、本来日本人としてあるべきものが失われてゆく。これは、少子化の原因でもある。日本人の肉体、血、気は、日本のものでしか動かない。 「日本人よ、五穀を食べよ!」
  家屋も同じ。外材が安いからといってどんどん輸入して外国のもので家を建てると、どこか息苦しい。そこに住む人が日本人であるためには、日本の材料で作られた家に住むのが一番望ましい。

●日本人よ、日本の水を飲もう!

  人間のエゴによって失われ、破壊されてゆく自然は、同時に山から「水」を奪ってゆく。水は命。日本人には日本の水が一番からだに合っている。日本の大地から生まれた水には、神気があり、生きているのだ。外国の水やボトル詰めされたミネラルウォーターといった水には、空気も酸素も神気もない。生きていないのだ。だから体がおかしくなる。「日本人よ、日本の水を飲もう!」

 初めて話を聞く人にとって理解しやすいよう、身近な問題を取り上げながら話をすすめたのち、いよいよ古事記を取り出し、原文の解説を始めました。
  あ・め・つ・ち・は・じ・め・の・と・き・・・「あ」は光、「め」は玉と、一音一音にちゃんと意味があることをひとつひとつ丁寧に説明しながら、それらが前に取り上げた現代社会の問題を解くカギになっていると語りました。

 第二部では、美剣体道の演武披露ならびに交流体験稽古が行われました。会場となった酒井商會では定期的に美剣体道の稽古をしていることもあり、集まった有志たちは真新しい道着にハカマを着けて、稽古に挑みました。初めて体験する女性には、難しい技ではなくとても簡単で護身術として身に着けておくと便利な方法を伝授しました。
 最後は、河野理事長によるハーモニカ演奏で、心穏やかに第二回古事記の勉強会を修了しました。ご参加いただきました方々、どうもありがとうございました。

※国内講演はいずれも会費二千円です。

詳細は事務局へお問い合わせください。お問い合せはこちら>>>>>