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聊城大学生に奨学金を授与

地球文化交流会理事長奨学金が創設

 日中交流の将来を担う中国の聊城大学日本語学科の学生を対象にした地球文化交流会理事長奨学金の授与式が4月20日、聊城大学で、日本から河野喜一理事長以下5人が出席して行われました。奨学金は昨年5月、河野理事長が同大学での講演に訪れた際、宋益喬校長から要請され、同6月に正式に調印書が交わされていました。この日はその第一回授与式で、奨学生に選ばれた10人の一人ひとりが紹介され、理事長から奨学金と証明書が手渡されました。挨拶に立った河野理事長は「聊城大学は、すばらしいひとつの星だと思います。その星が立派に育って、たくさん中国中に広がって、地球上に広がってゆくことを願います」と語りました。

  授与式では、まず日本から訪れた河野理事長はじめ河野容雄、坂本恒男、坂本東生、坂本さくらの各氏が来賓として紹介。続いて、第一回奨学生に選ばれた日本語学科で学ぶ10人が紹介された後、河野理事長が一人ひとりに奨学金と証明書を手渡しました。

  奨学金の授与を受け、日本語学科3年生の代表者が挨拶に立ち、日本語で、「地球文化交流会の奨学金授与者の一人に選ばれたことを大変光栄に思います」とまず感謝の言葉を述べた後、「地球文化交流会理事長奨学金は、我が聊城大学における一番初めの国外奨学金として、とても注目されています。この奨学金が、私たちの生活と勉強に大きな励みとなると思います。

地球の足踏みをしよう

地球文化交流会理事長 河野 喜一

 毎日新聞を読みます テレビを見ます。
  此の頃 新聞、ニュース 読みたくない 見たくない ないないづくしでございます。
  これはいったいどうした事でありましょうか?
  氣がつきました。
  此の記事を読んだら私の實になる。
  此のニュースは私の支えになる。
  その様な記事が無い その様なニュースが無いのです。
  きっと皆様方の中にも同じ様な感覚をお持ちの人々がおいでなさることでしょう。
  では どう致しますか!
  先づ 皆んなで 地球の足踏みをしましょう。
  現實にある大地を踏む 人生を踏む。
  私は十五歳の頃 毎日毎日畑を耕したり蓆(むしろ)を織りながら通学させて貰っていました。
  手に鋤を持ち 腰を落とし 繰り返し 繰り返し 畑の中を往復する一日でしたが 土を踏む踏み心地が私の人生の基礎を造ってくれました。
  学級中で私は小さな躰ながら一番相撲が強かったのは土を踏み鋤を振る中から生まれた底力のおかげと思っています。
  地球文化交流と申します。
  世界中の人々 皆んな それぞれの國の土を踏みながら語り合いたいと希っています。

2006年3月27日

また、聊城大学と地球文化交流会の友好交流活動の一環として、大変大きな意味を持つとともに、日中両国の架け橋として、両国の相互理解とさらなる友好交流促進に役立つと確信しています」と述べると共に、「地球文化交流会のおかげでこのような奨学金を得る機会を与えられた恵まれた立場にあることを生かして、たくさん勉強し、健康・学業ともに優れた学生になるよう、さらには日本語をしっかりと身につけ、そして、日本の社会・経済・文化などについてもよく理解するために、一生懸命がんばります。また、私たちは、日中友好という重大な責任を負うことをしっかりと認識せねばなりません。日中友好のために一生懸命がんばってゆきます」と勉学と日中友好への礎となる決意をにじませていました。

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