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 第1部の講演では、河野理事長が講演。まず河野理事長は、「日本語の中で一番大事で尊い言葉が『ありがとう』です」と紹介。そして、「ミャンマーで生まれた赤ちゃんも日本で生まれた赤ちゃんも生まれたとき『おぎゃー』と泣きます。皆同じ言葉で生まれる。地球に生まれた者が最初に出す言葉が『おぎゃー』です。ですから国が違えば言葉が違っても、皆兄弟と言えます」と語りました。

 また、日本の民族性について「自分の中に包み込もうとする民族です」と説明したうえで、「西洋の格闘技は相手に向かって突くが、柔道は手前に引いて投げます」と、武道の面でも民族性の違いが出ていると話しました。「日本語を勉強する皆さん、日本語も自分の心を押しつけるのではなく自分の中に入れていく言葉であることを知って日本の国とミャンマーの国が少しでも仲良くできたらうれしく思います」と語りかけました。

 第2部の文化交流では、まず河野理事長が範主を務める美剣体道の演武が、河野容雄師範、坂本東生師範代とともに行われました。

 突きや両手をつかまれるなど相手から攻められた場合、その力を自分に引き込み交わしながら、相手をいとも簡単に投げてしまう技の数々に驚きとともに拍手が。理事長の解説を交えながらの一通りの演武ののち、参加者も2人ずつのペアを組んで、いくつかの技を体験しました(写真上、大使館の人も参加)


 理事長は、演武を終えるにあたり「自分の中に相手を取り入れていくのが日本の武道。柔らかで、縮んだ方が強い。ミャンマーの国もかつて外国が攻めてきて苦しみ縮んだ先祖がいました。ですが、いじめた方と縮んだ方、どちらが勝つか。地球上で一番幸せになるのは、あなたがたです」と話しました。

 また、地元学生によるマリオネットによる踊り、ミャンマー伝統の踊りを披露。マリオネットのユーモラスな動きに笑いが、南国の軽装な衣装をまとい時にリズミカルに、時に流れるような踊りに日本からの参加者も魅せられていました(写真)
 歓談の後、ビンゴゲームが行われ、日本の文具や折り紙などが賞品として学生らにプレゼントされました。


「日本・中国済南市 両国経済事業交流会」開催        1月16日、都内で

 日本との経済交流を重ね企業を誘致促進を誘致を図ろうと、中国・済南市対外貿易経済合作局の関係者8人が来日、1月16日、東京・新宿のグッドカンパニー本社ビルで「日本・中国済南市 両国経済ならびに事業に関わる交流会」(主催・済南市対外貿易経済合作局、協力・NPO地球文化交流会、株式会社丹穂)が開かれ、日本側の企業代表者60人が参加しました。

 中国のWTO加盟に伴い、中国山東省の省都、済南市も積極的に対外開放政策を推進しており、この日、出席した訪日団代表の王本省・同市対外経済貿易局副局長らは、現在企画建設中の「山東済南日本工業園」の概要を説明(写真左)

 同工業園には第一期70ヘクタール、第二期300ヘクタールを日本の入居企業に開放、進出する企業への優遇措置などについて説明しました。

 地球文化交流会は昨年9月、済南市で行った「日中文化交流会2002」の際、済南市企業と交流会メンバーとして同行した日本企業代表者との間の「ビジネス交流会」の場を設けました。その際、地球文化交流会は、済南市貿易経済合作局との間で「経済文化交流合作(友好)協定書」を交わしています。